ASMR収録中はエアコンを止める配信者さんは多いと思います。
でも、夏になると暑そうにしてて
リスナーとしては気の毒なので、
もし止めても大丈夫ならと、
エアコンの音がどれくらいASMRに影響するか検証してみました。
結論から言うと、エアコンを点けると
ゾクゾクする音を録りづらくなります。
ただ、エアコンありでもASMRはできますし、
自然の風の音としてエアコンの音を捉えるなら、
心地よいBGMにも何とかなりそうです。
ここからは、音源込みの詳しい検証結果と、
エアコンの持つメリットについて解説します。
収録の仕方
始めに、エアコンの音の大きさは
風量の設定により変わります。
弱、中、強の3パターンの風量について、
エアコンを点けている状態からスイッチを切って、
静かになるまでを録音して行きたいと思います。
機材説明
使用したのは、
コンデンサーマイクaudio-technica AT2035
(モノ音声になりますがASMR用マイクと同じ種類のマイクです)
とエアコンはPanasonic(2011年製)です。
6畳間の角にエアコン、マイクは部屋の中央に置きます。
検証結果
風量弱
途中でエアコンの電源を切る大きな音が鳴ります。
ゴー、という風の音がエアコンです。
夜に録っていたため、家の外で虫が
リーン、リーン…
と鳴いていて、エアコンを止めると、
この声がよく聞こえるようになります。
やはり、エアコンで失われてしまう音はあるみたいです。
エアコンを止めた後に聞こえるノイズは、
サー、という機材の持つホワイトノイズと
フィーン…ボボボ…、という私のノートPCのファンの音です。
風量中
弱より風の音が強まりました。
風量強
ここまで来ると工事現場なみの騒々しさ…。
鳴いているはずの虫の声も聞こえません。
ティッシュをはさみで切る音
試しに、はさみでASMRしてみました。
はさみの音が苦手な人はご注意ください。
エアコンなし
エアコン風量弱
やっていて、エアコンなしの静かな状態の方が
ゾクゾクする音を録りやすかったです。
エアコンを点けると、はさみの細かな
心地よい高音が消されてしまう印象です。
エアコンの下で録ると?
おまけで、防音室に付いているエアコンを使う場合も考えてみます。
小型の防音室は1.5畳ほどなため、
エアコンのすぐ下にマイクを置くことになります。
風量弱(エアコンの下)
エアコンの近くなので、
エアコンを切る音がかなり大きいです。
結果は、先程のエアコンの風量
弱と中の間くらいの音量でした。
この状態でも一応、ASMRできそうです。
エアコンを止めると、カラスの鳴く声も聞こえて来ます。
エアコンの持つメリット
エアコンの音は風の音なので、
自然の環境音と思えばBGMに使えなくもないです。
また、一般的に部屋で聞こえる音なので、
そのままシチュエーションに取り入れてしまう
感じで配信されている方も居ます。
PCのファンとの関係
夏のエアコンは室温を下げるので、
PCのファンの回転を抑えてくれることが期待できます。
豆知識
高負荷でPCのファンが大きく回っている時は、
どちらも風の音で似てるため、
エアコンを点けても、ほとんど一緒かもです。
エアコンを点けても
低い駆動音が少し加わるのみです。
配信者さんの健康
ASMR配信は配信者さんの健康状態がとても重要です。
みんなを癒す立場なので、
体調不良では元気を分けてあげられません。
エアコンを使って快適に配信できるなら、
ノイズのマイナス以上にプラスです。
まとめ
検証してみて、
エアコンは消した方が望ましいけど、
止めることは必須ではない
と感じました。
エアコンの音にもリラックス効果はあるみたいで、
BGMにしてしまう録り方も良さそうに見えます。
細かな音を楽しめる作品を作りたい時は
止めるべきと思いますが、
Live配信のように、途中で休憩を挟みづらい状況では、
健康のため風量を弱めたエアコンを点けるのも良さそうです。