高校数学の単語帳1巻

【数学A】「順列と組み合わせ」(後半)
の単語帳

組合せ

n個の異なるものから、

順序を問題にしないで
異なるr個を取り出して作った1組を

”組合せ”といい

その総数を

\( {}_n\mathrm{C}_r \)

と書く。

組合せの総数

公式

$$ {}_n\mathrm{C}_r = \frac{{}_n \mathrm{P}_r}{r!} = \frac{n(n-1) \cdots (n-r+1)}{r(r-1) \cdots 2 \cdot 1} \hspace{20cm}$$

r=0の時

また、階乗を使うと

$$ {}_n \mathrm{C}_r = \frac{n!}{r!(n-r)!} \hspace{20cm}$$

とも書ける。

nP0=1、0!=1に対応して

\( {}_n \mathrm{C}_0 = 1 \)

と定められる。

定理

0≦r≦nの時

\( {}_n \mathrm{C}_r = {}_n \mathrm{C}_{n-r} \)

定理

1≦r≦n-1の時

\( {}_n \mathrm{C}_r = {}_{n-1} \mathrm{C}_{r-1} +{}_{n-1}\mathrm{C}_r \)

同じものを含む順列

n個のものの内、

p個は同じもの、q個は他の同じもの、
r個は更に別の同じもの、…、

である時、
それらn個を並べた順列の総数は

\( {}_n \mathrm{C}_p \times {}_{n-p} \mathrm{C}_q \times {}_{n-p-q} \mathrm{C}_r \times \cdots \)

である。

これは階乗を用いると

$$ \frac{n!}{p!q!r! \cdots} \hspace{20cm} $$

と書ける。

重複組合せ

異なるn個のものから
重複を許してr個とった組合せを

”重複組合せ”といい

その総数を

\( {}_n \mathrm{H}_r \)

と書く。

重複組合せの総数

公式

\( {}_n \mathrm{H}_r = {}_{n+r-1} \mathrm{C}_r \)

二項定理

\( \begin{eqnarray}(a+b)^n = {}_n \mathrm{C}_0 a^n &+&{}_n \mathrm{C}_1 a^{n-1}b +{}_n \mathrm{C}_2 a^{n-2}b^2 + \cdots \\ &+&{}_n \mathrm{C}_r a^{n-r}b^r + \cdots +{}_n \mathrm{C}_{n-1} ab^{n-1} +{}_n \mathrm{C}_n b^n \end{eqnarray} \)

一般項と実数の0乗

二項定理において

\( a^0 = 1, \quad b^0 = 1 \)

と定めると、右辺の各項は

\( {}_n \mathrm{C}_r a^{n-r}b^r \)

と書ける。

これを(a+b)nの展開式における

”一般項”という。

また一般項の係数nCr

”二項係数”とも呼ばれる。

3つ以上の文字の二項定理

(a+b+c+…)nの展開式の一般項は

$$ \frac{n!}{p!q!r!\cdots} a^pb^qc^r \cdots \hspace{20cm} $$

である。
(同じものを含む順列の応用です)

パスカルの三角形

二項係数nC0nC1nC2、…、nCnの値を

n=1、2、3、4、5、…の各場合について求め、

上から三角形状に並べた図を

”パスカルの三角形”という。

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