マイクを選んでいるとステレオミニと
XLR接続の2タイプあることに気付きます。
音質自体は両者とも同じなので
どちらを選んでも大丈夫なのですが、
細かな所と特にマイクをパソコンに繋ぐための機材
オーディオインターフェイス(AIF)
について変わって来ます。
この記事ではステレオミニ、XLR接続の
基礎知識と対応のAIFをまとめたいと思います。
用語
- モノ=左右同じ音
- ステレオ=左右で異なる音
- AIF=オーディオインターフェイス
マイクの選び方
ステレオミニとXLR接続はそれぞれ
ステレオミニ
普通または高音質で満足な人向け。
XLR
どこまでも音質を追求したい人向け。
となります。
ステレオミニ接続とは
ステレオミニ接続は、その名の通り
モノに加えてステレオ音声のやり取りができる方式です。
モノ音声の収録なら
パソコンに直接繋げて使える便利さで人気です。
プラグの大きさでステレオ標準、ミニに分かれます。
ヘッドフォン、イヤフォンに良く
用いられていて別名フォン端子です。
ステレオ音声の収録にはAIFが必要です。
モノ収録もAIFを使った方が高音質になります。
XLR接続とは
XLR接続はステレオミニ接続と基本は同じまま、
ノイズに強くなるよう発明された方式です。
モノ、ステレオ音声の送受信ができて
音声信号の伝搬中に受ける
ノイズの影響を減らせる設計がされています。
XLR接続にはAIFが必須です。
音質
ステレオミニ接続もXLR接続も、
ケーブル内を流れて行く音声信号自体は
同じなので音質も同じです。
メリットは?
XLR接続を選ぶメリットはノイズを減らせることですが
1~2mの短いケーブルでは実は
ステレオミニ接続と大差ありません。
伝搬中のノイズは
ケーブルが長くなる程に増えるので、
ミュージシャンのライブステージ等
長々とケーブルを伸ばす場面が
XLR接続の本来の使い道です。
ステレオミニ接続用のAIF
では、なぜXLR接続のマイクを選ぶことが
音質の追求に繋がるかと言うと
XLR接続用のAIFは種類が豊富だからです。
マイクの性能を引き出せるかはAIF次第なので、
対応しているAIFの多さは純粋にメリットです。
一方、ステレオミニ接続用のAIFは限られていて
TASCAMとZOOMくらいです。
安価な物ではTASCAM DR-05X
とDR-07Xがあって、
通常の用途であれば十分な音質を提供してくれます。
高価格帯にはPortacapture X8もあり
こちらは32bitのレコーディングが可能で
(ほとんどのAIFは24bitまで)
音質の良さは上位クラスです。
収録場面に合わせる録音用アプリも搭載しており
大体の人はTASCAMで満足すると思います。
XLR接続用のAIF
XLR接続対応のAIFは種類が豊富です。
一、二万円の安価な物から
20万円する高級品まで幅が広く
お金の許す限り、
どこまでも音質を追求できます。
有名なAIFを紹介します。
入門用
低価格帯で優秀なメーカーがRolandです。
これ以上安いのもありますが
まともな音か心配になって来ます…。
音質も合格点で初心者にお勧めです。
Steinbergというメーカーもあり
音質面はRolandに劣るかな(個人的な感想です)
と思いますが、
有名なDAW(音声編集ソフト)
のCubaseがおまけで付いていてお得です。
音楽の編集環境も整えたい人に向いています。
コストパフォーマンス
中価格帯でコスパに優れたメーカーがMotuです。
高級AIFと同じ部品を使用している事で
注目されている人気者です。
音質は価格に対して素晴らしく、
専用DAWのPerformer Liteも付いて来ます。
上級者向け
高価格帯で多くの人から支持されているのがRMEです。
プロの現場でも利用される程の高性能を持ち、
RMEにしてから音が全く変わった
という話を良く聞きます。
高音質を求める時、期待を裏切らないメーカーです。
AIF用語
ファンタム電源
コンデンサーマイクを繋ぐ時に必要な機能です。
ほとんどのAIFに搭載されていて、
48Vと書かれたボタンを押すと起動します。
プラグインパワーと呼ばれることもあります。
ダイナミックマイクにはファンタム電源は不要です。
Hi-Z入力
エレキギターを繋ぐ時に必要な機能です。
マイクを繋ぐ分には気にせず大丈夫です。