数学の授業で0を
”ゼロ”と読むか、”れい”と読むか少し迷いますよね。
数学に携わっている人が、
どんな時に”ゼロ”と読み”れい”と読むか。
大学の数学科を卒業した経験を元に
書いて行きたいと思います。
基本的にゼロと読まれる
結論から言うと、
数学の0は基本的に”ゼロ”と読めば大丈夫です。
整数
黒板に
$$0,1,2,3 \hspace{20cm}$$
と書いてあったら「ゼロ、1、2、3」と読みます。
四則演算
足し算、引き算する時も
$$1-1=0 \hspace{20cm}$$
の読み方は「1引く1はゼロ」。
分数
$$\frac{0}{2} \hspace{20cm}$$
も「2分のゼロ」。
その他にも数学で登場する0の大部分は”ゼロ”と読まれます。
れいの場合
偶にですが、
0の読み方が”れい”のこともあります。
小数
$$0.01 \hspace{20cm}$$
これは「れい点れい1」と読みます。
小数点の左にある0も、右の0も”れい”と読まれます。
温度、時間など
また単位によっても読み方が”れい”になります。
0℃(れいど)、0時(れいじ)などです。
”れい”と読まれるパターンを覚えておいて
残りは”ゼロ”、という感覚です。
どちらもある場合
最後に、”ゼロ”と”れい”
両方の読み方がされる例についてお話します。
割合
$$0\% \hspace{20cm}$$
「ゼロパーセント」と「れいパーセント」、どちらでも読まれます。
べき乗
$$2^0 \hspace{20cm}$$
「2のゼロ乗」または「2のれい乗」です。
零と書かれているもの
零ベクトル、零行列、零元、零点集合、という風に
0が零で書かれているものは大抵どちらの読み方もできます。
ゼロベクトル、れいベクトル、の様に。
これらに関しては好きな方で良いと思います。
(大学の教授など年齢を重ねた人ほど”れい”を好んで使う印象です)
まとめ
数学の0の大部分は”ゼロ”と読まれます。
時折、”れい”と読まれるので
それらについては覚えて行きましょう。
また、もし読み方を間違えても
減点はされませんので御安心ください。