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【地球温暖化】
宇宙エレベーターで二酸化炭素は捨てられる

宇宙の衛星から見た地球

地球温暖化対策で二酸化炭素を減らす
直感的な方法は「宇宙に放出する」です。

Ask a Mathematician / Ask a Physicistという
自由に科学の疑問を物理学者に聞けるサイトがあって、

こちらのQ&Aで
宇宙エレベーターを使い、それは可能だそうです。

この面白いだけに見える方法でどのくらい
地球温暖化を解決できるか書きたいと思います。

二酸化炭素は宇宙に捨てられる

宇宙エレベーターで
二酸化炭素を宇宙に捨てることは可能です。

重たい人間すらも宇宙に運べるので
軽い二酸化炭素なら簡単でしょう。

エレベーターに沿ってパイプを伸ばして
その中を通じて二酸化炭素を押し出します。

宇宙エレベーター

そもそも、宇宙エレベーターとは。

地球と宇宙を結ぶケーブルのことで、

これに沿ってエレベーターを作り
地球、宇宙間で物のやり取りをします。

赤道上に建設され
普段は遠心力で自重を支えます。

この自重が、とても重いので
”カーボンナノチューブ”という

軽さ、強度に優れた素材で作られます。

日本の建設会社、大林組
宇宙エレベーターの建造を計画していて

2025年に着工、2050年の完成を予定してます。

上手く行けば2050年に、
宇宙へ二酸化炭素を捨てれる様になります。

ちなみに、
カーボンナノチューブを発見したのも日本人

宇宙エレベーターは
日本の誇る発明になるかも知れません。

二酸化炭素を放出する高さ

もし、宇宙エレベーターを使えるとして
二酸化炭素をどの高さで放出すべきでしょう。

地球の中心~29,825km

地球の中心から測って、29,825kmまでは

地球の重力に引っ張られて
エレベーターの外に出た物は落ちて来ます。

二酸化炭素も、せっかく運んだのに
地表に戻ってしまいます。

29,825~42,164km

次に、29,825~42,164kmまで行くと
地表には戻って来ずに衛星軌道を描きます。

地球は二酸化炭素の輪を手に入れて
土星の様な見た目になります。

温室効果ガスは大気から減るので
地球温暖化が解決します。

問題は、この高さが静止軌道
と呼ばれる重要な位置であること。

気象衛星ひまわり等
人類にとって大事な衛星がある所なので

二酸化炭素で汚して良いか怪しいです。

土星の写真

53,123km~

地球の中心から53,123km以上に到達すると、
重力圏を抜け出して太陽系へと放出されます。

気温を上げる、やっかいな二酸化炭素とは
永遠に別れることができます。

解決または悪化

二酸化炭素を捨てれば、
温暖化は解決するはずですが

地球環境を壊す可能性もあります…。

歴史上、地球の構成物質は
宇宙に捨てられた例はないので、

何が起こるかわかりません。

化石燃料の消費で
二酸化炭素が増えたことを考えると、

地中にあった物を宇宙に移すだけ
と思えますが、やはり未知数です。

なので、
放出する高度は静止軌道付近が良さそうです。

輪の成分は互いに衝突して
徐々にエネルギーを失い地表に戻って来るので

この方法なら、とりあえず
地球が二酸化炭素を失ったらどうなるかを観察して

取るべき行動を選べます。

まとめ

宇宙エレベーターを使えば
二酸化炭素を宇宙に捨てられます。

結果どうなるかは未知数ですが、

地球温暖化に対する一つの手段にはなります。

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