心理学

日本人だけど本音と建前が嫌いです。
【建前は諸刃の剣】

埼玉県民の私は京都大学の院試に合格して、
日本一の建前の都道府県である京都で一人暮らし、
本音と建前が心底嫌いになりました。

建前が必要になる場面も確かにありますが、
その便利さに依存してしまうと、信頼関係が破綻します。

これまでの私の人生の体験を交えて、
本音と建前をなぜ嫌いになったか。

解決策として、自分は本音を言い続ける
生き方を選んだことを、書きたいと思います。

本音と建前とは

まず、本音と建前の基本的な意味について簡単に説明します。

本音

個人の心の底からの本当の気持ちや意見を指します。

建前

社会的な場面や対人関係での体裁や表面的な言動を指します。

例えば、会議で上司に対して本当は反対意見があるのに

それを言わずに

はい、そうですね

と同意することが建前の一例です。

建前は結局はバレる

建前は一時的には便利かもしれませんが、
結局はバレるものです。

建前は表面的な言葉や行動を指すため、
本音とは矛盾することが多々あります。

会議で

賛成です

と言いながら、

実際には反対の意見を持っている場合、
後にその意見が異なる行動や発言として表れることがあります。

このような矛盾が積み重なると、
建前がバレるのは時間の問題です。

京都で暮らしていた頃は、笑顔の仮面を被られたり、
ポーカーフェイスだったりで、

建前を使われた時点では確信が持てず、
とりあえず言葉通りに信じるのですが

あとから矛盾が見つかって

信じたがために時間と労力、
お金すら無駄になることが多かったです。

誠実さの欠如

本音と建前の文化は誠実さを欠如させる要因となります。

上辺だけの付き合いや形式的なやり取りは
長期的な信頼関係を築けず、
相手を信じることが難しくなります。

私も建前にさらされる度に、人間不信が高まり
本音を言ってくれている人すら疑わしく思えてしまいます。

これが本当に、悲しいですし申し訳ないです。

常に相手の本音と建前を見分ける必要があるため、
ストレスを感じますし、

互いに信頼し合えない状態では
協力や助け合いも難しく、結果的に社会の機能が低下します。

解決策

では、どのようにして本音と建前の文化を乗り越え、
より良いコミュニケーションを実現するのでしょうか?

私が心掛けているのは、

建前を使われても、
自分は本音を言い続けること

です。

本音をどうしても言えない時は、素直に

言えません、ごめんなさい

と謝ります。

私が本音だけを言っていることが、段々と伝わるので

少しづつ、本音を見せてくれる人が
私の周りに集まって来ます。

すべての場面で本音をさらけ出すことは、
必ずしも適切ではないと思いますが

少なくとも、本音を伝えれそうな時は伝えた方が、
相手から信用してもらえます。

本音を言うのは怖い

この解決策で難しいのは、
本音をさらすのは勇気が要る点です。

相手は建前で自分は本音だと
まるで、心の鎧を着ている相手に
自分は無防備で近付く気持ちになります。

具体的には、次の3つの恐怖があります。

拒絶される恐れ

本音を相手に渡して、肯定してくれれば嬉しいですけど、
否定されれば傷つきます。

拒絶されるかも、と不安です。

誤解される恐れ

本音が正しく相手に伝わるとは限りません。

一番多いのは、本音なのに
建前だと思われて信じてもらえない事です。

正直に話して誤解されるのは辛いです。

脆弱性の露呈

本音を話してしまうと、弱みを見せる事にもなります。

知り得た本音を悪用して、
いじめる事が相手にはできてしまいます。


なので、小さな本音から始めると良いと思います。

いきなりだと心の負担があまりに大きいので、
徐々に本音の量を増やして、
信じられる仲間を手に入れましょう。

私はもう建前が面倒過ぎて、
始めから本音全開なのですが

人間関係の摩擦が凄いことになるか、

相手も本音を言う人だと、
一気に仲良くなれるかの大体2パターンです。

建前を完全に捨てると、問題も起きるので、
私の生き方は参考に留めてください。

建前で反論を封じるとは?

建前で反論を封じれてしまうのも気になります。

つまり、次のような場面です。

表面的な賛同

会議や日常会話において

そうですね、分かります

と建前で表面的に賛同することで、

相手がそれ以上の意見や、
反論を言いにくくなることがあります。

このような建前は、実際には本音ではなく、
対立を避けるための言葉です。

曖昧な表現

考えておきます

検討します

といった曖昧な表現も、その一種です。

これらの言葉を使うことで、

実際には反論や意見を持っているにもかかわらず、
それを明確にせずにその場を収めることができます。

これにより、相手のさらなる反論や議論を封じることができます。

建前を使う人と話していて

会話の流れが建前通りに進んでしまうな…

と、よく感じます。

私の話を聞いてすらもらえない、
問答無用な冷たさがあります。

建前で相手の反論を封じられるのは
一見便利に思えるかもしれませんが、
長期的には健全な関係や議論を妨げる原因となります。

まとめ

私は本音と建前にまつわる
辛い記憶が多すぎることと、

自分の心を強く持てば、
本音だけでも話せるので、この生き方になりました。

本音と建前のデメリットに焦点を当てて
書いて来ましたが、メリットについても理解しています。

実際、本音と建前は日本では特に顕著ですが、
世界中どこの国にも多かれ少なかれ存在し、
アメリカにすらあるそうです。

ちなみに、ドイツは日本とは逆に正直が尊ばれる国だそうです。

立場や心を守ってくれたり、
雰囲気を良くし、仕事など公的な会話を円滑に進められる
便利さを持つ一方

思いが正しく伝わらず、
コミュニケーション自体が崩壊してしまう可能性のある

この取り扱いの難しい文化を考える、
お役に立てていたら幸いです。

-心理学