
つるかめ算の解き方を
つるとかめの絵を書く方法、連立方程式の方法の二つで説明します。
つるかめ算をできない人も、きっとできるようになります。
つるかめ算
つるとかめ合わせて10頭います。
この群れの足を数えてみたら、ぜんぶで26本ありました。
つるとかめ、それぞれ何頭ずついるでしょう?
この問題を解くには
「もし10頭すべて、つるだったら?」を考えます。
下のこうけいを思いうかべてください。

つるがたくさんいて群れをなしてます。
頭の数は10、足の数は20本あります。
問題文には足の数は26本とあるので、このままでは足りません。
そこで、つるとかめを一頭、とりかえてみます。

頭の数は10、足の数は22本に増えました。
もう一頭、とりかえてみます。

今度は頭の数は10、足の数は24本。
一頭とりかえるごとに、足の数が2本ずつ増えてますね。
最後にもう一回、とりかえると

頭の数は10、足の数は26本!
問題文通りの数になりました。
答えはつるが7頭、かめが3頭、でした。
連立方程式で解く
今度は、同じ問題を連立方程式で解いてみたいと思います。
連立方程式をまだ習っていないと、
ここから先の話はむずかしいです。
(ここまでの話をわかっていれば、十分すごいです)
つるの数をx、かめの数をyとおくと、
連立方程式
$$\left\{\begin{eqnarray}x+y=10\\2x+4y=26\end{eqnarray}\right.$$
が成り立ちます。
*つるとかめは合計で10頭いるのでx+y=10
つるの足は2本、かめの足は4本なので2x+4y=26です。
上の式を2倍にして、下の式から引くと2y=6
これはy=3なので、かめは3頭。
つるとかめ合わせて10頭いるので、つるは7頭とわかります。
まとめ

つるかめ算を、昔ながらの絵を用いた方法と
最新の連立方程式を用いた方法、のふたつで解いてまいりました。
多くの人が指摘(してき)してる通り
連立方程式を使った方が簡単に、より早く答えを出せます。
なので「つるかめ算はいらない」、「習ってない」
などよく聞くようになりました。
ですが、長寿(ちょうじゅ)の象徴(しょうちょう)の、
つるとかめの算数は日本の情緒(じょうちょ)にあふれてて、
すばらしいと思うのです…。
文化的な意味で、つるかめ算を大事にしたいです。